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前十字靭帯断裂

 / 2024.3.2

こんにちは!
トレーナーの長野です!


前回は肘の重大な手術…トミージョン手術についての投稿でした!
前回の投稿はこちら↓↓
トミー・ジョン手術

肘以外にも重大な役割を果たしている靱帯は多くあり
その一つに膝の前十字靱帯があります。





前十字靱帯は大腿骨と脛骨を結ぶ靱帯で主に脛骨の前方移動を制限しています。

スポーツ選手では断裂の可能性が高い靱帯で
断裂してしまうと復帰までに約10ヶ月から12ヶ月の期間が必要になると言われています。

主にバスケやサッカーなどで
ジャンプからの着地や相手に膝の外側から乗られることで受傷してしまいます。

トミー・ジョン手術同様に前十字靱帯にも手術があり、
方法は大きく分けてBTB法とSTG法の二つがあります。

二つの違いは移植する腱の場所の違いで
方法によって復帰までのリハビリの方法も変わってきます。

『BTB法』
膝のお皿の下の腱(膝蓋腱)を用いる方法で膝の前面から腱を移植するため
大腿四頭筋(膝を伸ばす筋肉)の低下が考えられます。
同時に腱に付着する骨を採取するため術後は安定しやすくなりますが、
痛みが強く、他の方法に比べて筋力の低下が著しくなります。

『STG法』
太ももの裏の腱(半腱様筋腱、薄筋腱)を用いる方法で
BTB法とは逆で膝を曲げる筋肉の低下が考えられます。
筋力の低下は大きくなく低侵襲であるため、近年ではこちらの方法で行うことが多いようです。
どちらもメリット・デメリットはありますが時期や状態などによって
どちらかの方法が採用されることが多いようです。

何度か断裂した場面に遭遇したことはありますが壮絶なものです。
今後もそう言った怪我が減ってくることを願います。